THAでAI社長の開発とセキュリティ担当を務める通称「かっきー」さん。学生時代は月観測の研究に取り組み、後に防災テレメーターの組み込みソフト開発に従事、さらにはグランピング施設の管理人まで、一見バラバラに見えるキャリアを歩んできた33歳のエンジニアです。入社からまだ1年も経っていないにもかかわらず、AI社長の開発を担いながら、自ら手を挙げてセキュリティ担当という役割も担い始めています。かっきーさんが未経験ながらAIベンチャーのエンジニアを選んだのはなぜか?どんな仕事をしているのか?日本の中小企業支援に取り組む姿を伺いました。
月の観測から防災システム開発へ。かっきーのエンジニアとしての原点
ーーかっきーさんの出身と学生時代について教えてください。
かっきー: 栃木県の出身です。自然に囲まれた環境で育ちました。大学は情報系の学部に進んで、宇宙系の研究室に所属していました。具体的には月の観測をしていましたね。
ーー月の観測というのは、かなり独特ですね。
かっきー: そうですね(笑)。でも、プログラミングや情報系の技術が好きで、それを宇宙という大きなテーマに向けていた感じです。ただ、就職するときは宇宙関係ではなく、社会インフラに近い仕事を選びました。
ーー最初の就職先について聞かせてください。
かっきー: 河川やダムの放流警報やテレメーター装置を作る会社に新卒で入社し、組み込みソフトウェアの開発を担当していました。C言語を使って、センサーのデータを収集・送信するシステムを作る仕事です。地味に見えるかもしれないけど、水害を防ぐために重要なシステムで、やりがいはありましたね。
ーーそこから転職されたきっかけは何だったのでしょうか?
かっきー: コロナ禍が重なって、地元の栃木に帰省したんです。それからしばらく就職活動をしていたんですが、農業ITの会社なども受けてみたものの、なかなか決まらなくて。そんな中でとりあえずアルバイトをしようと始めたのが、釣り堀のバイトでした(笑)。

グランピング施設での自作アプリが、エンジニア魂に火をつけた
ーーそこからグランピング施設の管理人になったのは、どういう経緯ですか?
かっきー: 釣り堀のアルバイトをしていたら、関連施設のグランピング施設で働かないかと声をかけていただいて。最初はアルバイトだったんですが、正社員で施設の管理人になったんです。テントの設営から接客、土木など、お客様の対応まで、いわゆる「なんでも屋」でした。アウトドアは好きなので楽しかったですよ。
ーーそこでまたプログラミングを始めたんですね。
かっきー: そうなんです。施設の予約管理がすごく非効率だったので、Pythonを独学で学びながら予約管理アプリを自分で作り始めました。誰かに言われたわけじゃなく、「不便だから直したい」という気持ちだけで動いていましたね。それがきっかけで機械学習にも興味が湧いてきて、AIの世界に引き込まれていきました。
ーー物を作ることへの情熱は昔から変わらないんですね。
かっきー: はい。コードを書く仕事はいつかAIに代替されるかもしれない。でも、物を作るという行為そのものはなくならないと思っています。大切なのは自分の根元にある物づくりへの情熱で、それさえあれば時代が変わっても何とかなると思っています。
骨董品への情熱を語った面接でTHA入社を決めた瞬間
ーーTHAへの入社を決めたきっかけを教えてください。
かっきー: 求人サイトでTHAを見つけたんですが、最初に目に飛び込んできたのがホームページのデザインでした。ゲームのRPGみたいなデザインで(笑)。「AI社長」というサービスも面白そうだし、これは普通じゃない会社だなと感じて応募したんです。
ーー面接ではどんな話をされましたか?
かっきー: 最終面接で西山社長に直接お会いしたんですが、そこで半分雑談のような形で骨董品収集の話になったんです。私、古い瓶や陶器を集めるのが趣味で、自分でもちょっとマニアックだなと思っていたんですが(笑)。でも骨董品への情熱を話しているうちに、西山社長に「目の輝きが違う」と言っていただいて。自分が本当に好きなことを話すときの熱量って、やっぱり滲み出るんだなと実感しました。
ーー技術力より”人”を見てくれた、と。
かっきー: そうですね。THAに入って感じるのは、スキルの有無よりも、その人自身の個性や情熱を大切にしてくれる会社だということです。だから未経験でも飛び込める雰囲気があるんだと思いますし、私自身がその実例だと思っています。
ーー骨董品の趣味と最新AIの仕事、相反するように見えますが、かっきーさんの中ではどうつながっているんでしょうか?
かっきー: 「最新技術と昔のもの、どちらも大切にしたい」というのが自分の哲学ですね。不易流行、という感じですかね。技術が進化すると、その分なにか失われていくものがある気がしていて。昔の人って礼儀とか精神性とか、こだわりを持ってすごく大切にしてきたと思うんですよね。どれだけ技術が進んでも、大切にするべきものってたくさんある。技術が進化してもなぜか幸福感が上がらないって感じる人が多いのも、そのあたりに詰まっているんじゃないかなと思っていて。古いものから得られるものって、すごく有意義だと思うんです。AIエンジニアだからこそ、そういう古き良きものへの敬意を忘れたくない。
自己肯定感が低かった自分を変えた、THA研修の衝撃
ーー入社後の研修はいかがでしたか?
かっきー: マナー研修から始まって、選択理論の研修、それから自信研修というプログラムがあったんです。自信研修が特に刺さりましたね。もともと自己肯定感が高い方じゃなかったので。
ーー具体的にはどんな内容だったのでしょうか?
かっきー: 自分の強みや価値に気づくためのプログラムで、それまで自分では当たり前だと思っていたことが、実は強みだったと気づかせてくれる内容でした。グランピング施設で誰に頼まれたわけでもなくアプリを自作したこととか、骨董品への深い興味とか、そういう「自分らしさ」を改めて認識できて、少し自信が持てるようになりました。技術研修だけじゃなく、こういうマインドの部分もちゃんと扱ってくれるのはTHAらしいなと思います。
ーーエンジニアの技術的な部分ではどんな研修がありましたか?
かっきー: 様々あったのですが、Google Cloudで1からサービスを作った経験 は今でも役立ってるな、と思います。バックエンドの開発経験はほとんど無かったので。AI社長の開発に直結する技術なので、実践的で助かりましたね。現在はGemini、Cursor、Claudeなどのツールを日常的に使って開発しています。

入社1年以内で、AI開発もセキュリティも。自ら手を挙げて掴んだ役割
ーー現在の業務内容を教えていただけますか?
かっきー: 主にAI社長の開発と、セキュリティ担当の二つですね。AI社長は、各企業の理念やノウハウを学習させたAIを構築するサービスで、お客様ごとに一から設計・開発します。それぞれの会社のカラーが全然違うので、毎回新鮮で楽しいです。
ーーセキュリティ担当は、自分から希望したと聞きました。
かっきー: はい、自分から手を挙げました。西山社長と話しているときに、THAの課題の一つとしてセキュリティ体制の強化が挙がって。私、もともと心配性な性格で(笑)、リスク管理とかセキュリティって自分の気質に合っているんですよ。「これ、やります」と言ったら任せてもらえたんです。具体的には社内のセキュリティポリシー策定や、お客様データの管理体制強化などを担当しています。入社してまだ数ヶ月のタイミングでしたが、やりたいことを言えば動ける会社だと感じました。
ーー入社1年も経っていない段階でそこまで任せてもらえるのは、なかなかないですよね。
かっきー: そうですね。THAは会社自体がどんどん成長している段階なので、やりたいことを言うとチャンスが来る、という感覚があります。ロボット開発をやりたいと西山社長に相談したら、「会社の経費でやりなさい」と言われたりもして(笑)。裁量は大きいと思いますよ。
ーーAI社長の開発をしていて、印象に残っていることはありますか?
かっきー: 色々な会社の理念を知るたびに、企業そのものへの興味が湧いてくるようになりました。面白い理念を持っている会社がこんなにあるのかと。それまであまり会社や経営に興味がなかった自分が変わってきた感じがしますね。AI社長ならではの面白さだと思います。
THAのエンジニアチームという居場所
ーー職場の雰囲気はいかがですか?
かっきー: エンジニアチームはいろんなキャリアの人が混ざっていて、経験豊富な先輩も近くにいるんですが、とにかく気軽に聞ける雰囲気なんです。全員ニックネームで呼び合っていて、Slackで質問すればすぐ返ってくるし、毎日ミーティングもあるので助かっています。
ーーTHAのミッションやビジョンでお気に入りはありますか?
かっきー: THAのVALUE、5つのGOODはどれも仕事上で大切にしたいなと思ってるのですが、「GOOD BODY」がお気に入りです。身体が資本という文化で、山登りが趣味の私にはしっくりきます。健康な身体でいい仕事をするという感覚って大切だと思いますし、これが会社のVALUEになってるのも独特だなと思います。あとはTHAのビジョン「日本を支える勇者たちに最強の強化魔法を」という言葉にも共感しています。才能があるのに埋もれている中小企業を、AIの力で支援したいという気持ちが強くて。
ーーその言葉への思い入れってなにかあるんでしょうか?
かっきー: 私は音楽が好きなんですが、音楽でも、すごく才能があるのに注目されていないアーティストって沢山いるじゃないですか。そういう人を応援したくなるタイプなのですが、THAが中小企業に向けているものと似ているのかなと思うんです。見えていないだけで、素晴らしいものを持っている会社がたくさんある。それを引き出すお手伝いをしたいです。

情報処理安全確保支援士、そして個人用AIロボットへ。広がるかっきーの未来
ーー今後の目標を教えてください。
かっきー: まず直近では、情報処理安全確保支援士の国家資格を取得したいです。セキュリティのプロとして認められた上で、THAのセキュリティ体制を本格的に整えていきたいと思っています。2025年末に開始予定のセキュリティ対策評価制度で星3以上を目指して、会社の体制を整備するのが直近の大きな目標です。
ーーロボット開発の話もあると聞きました。
かっきー: はい、個人用のパーソナライズAIロボットを作りたいんです。一人一台、自分のキャラクターで動くロボット秘書のようなイメージです。”あの件、連絡しといてね”と言ったら勝手に連絡してくれるような。西山社長に相談したら、「会社の経費でやりなさい」と言っていただいて(笑)。こういうやりたいことを言いやすい空気が、THAらしいですよね。
ーー夢がどんどん広がっていますね。
かっきー: 技術が進んでも、人が人らしくあるためのものを作りたいというのが根っこにあります。古き良きものから感じる精神性と、最新のAI技術を組み合わせて、人の生活をより豊かにするものを作れたらと思っています。
「物づくりが好き」なら、未経験でも大丈夫。かっきーからエンジニア志望者へ
ーー最後に、AIエンジニアへの転身やキャリアチェンジを考えている人にメッセージをお願いします。
かっきー: 私自身、グランピング施設の管理人からAIエンジニアへの転身って、周りから見たらかなり無謀だったと思います。でも、どんなキャリアも無駄にはなっていなくて。施設管理で感じた不便さがアプリ開発につながって、アプリ開発がAIへの興味につながって、今に至っています。
ーーどんな人がTHAのエンジニアに向いていると思いますか?
かっきー: 「物づくりが好き」という気持ちがある人なら、未経験でも全然大丈夫だと思います。AIがどんどん進化して、コードを書く仕事はAIに任せる場面が増えてきた。でも、何を作るか考えて、それを形にする楽しさは変わらない。その根っこにある気持ちを大切にできる人なら、スキルは後からついてくると思います。
ーーTHAという環境について、未経験から入る人に伝えたいことはありますか?
かっきー: 入社してまだ1年も経っていない私が、AI社長の開発をしながらセキュリティ担当もやっている。これって、普通の会社ではなかなかないことだと思うんです。やりたいことを言える環境があって、サポートしてくれる仲間がいて、実際に動ける。それがTHAの良さだと思うので、チャレンジしたい気持ちがある人にはぜひ来てほしいですね。

さいごに
THAでは、かっきーさんのように物づくりへの情熱を持ち、自ら手を挙げて挑戦し続けられる仲間を募集しています。「未経験だけど、AIやエンジニアリングに興味がある」「ものづくりやAIを通じて日本の中小企業を応援したい!」という方、ぜひ一度お話ししましょう。
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初出: note.com

