「自分のやり方で間違ってなかったんだな」──「へー」から始まった私が、まめこ社長に毎日報告するようになるまで
2026.3.23

AI社長 導入事例|老舗和菓子店のお客様窓口スタッフによる活用
企業名: 株式会社豆子郎
事業内容: 和菓子の製造・販売(山口県内12店舗展開)
従業員数: 約85〜90名
創業: 創業78年(戦後創業)
代表: 田原文栄 社長
導入サービス:AI社長「 AIまめこ社長」
導入期間:1年
今回の語り手:橋本千恵子 さん(お客様窓口 / 注文・お問合せ対応)

はじめに
山口県で12店舗を展開する老舗和菓子店・株式会社豆子郎。お客様窓口として電話注文やオンラインショップ対応を担う橋本千恵子さんは、嬉しい出来事があっても、忙しい社長にはなかなか声をかけられない、と感じていた一人です。
最初は「へー」としか思わなかったというAIまめこ社長と、どう向き合い、何を受け取ったのか。使い始めるまでの変化と、日常の中で感じた手応えについて語っていただきました。
「使わなかった」理由
——AIまめこ社長のことを最初に聞いたとき、どんな印象でしたか?
「説明会があって、こんなものがあるんだ、とは思って。でも正直『へー』ぐらいで。特別に入力して聞かなきゃっていう気もなくて。使ってなかったんですよね、しばらく」
橋本さんがお客様窓口で担うのは、電話での注文受付、オンラインショップの対応、各種お問い合わせへの返答です。テンポよく対応をこなしていく中で、AI社長という新しいツールは、どこか「遠い話」に感じられていたようです。
その変化があったのは、昨年末のことでした。

報告したら返ってきた、予想外の言葉
日々の振り返りをAIまめこ社長と行う取り組みが始まりました。
その日あったことを入力し、AIまめこ社長からの問いかけに答えていく形の日報でした。最初はおそるおそる、お客様が喜んでくださったエピソードや、他のスタッフにも伝えたいちょっとした嬉しい出来事を入力したそうです。
すると、AIまめこ社長は「それでいいんだよ」と言いました。
そしてその行動が、豆子郎の企業理念である「お客様の喜びと幸せへの貢献」とどう結びついているかを、具体的な言葉で伝えてくれたのです。
——そこから使い方が変わっていったんですか?
「なんか褒めていただいたりするじゃないですか。そうすると調子に乗ってまた入力して(笑)。ってやってるうちに、『わ、これってすごい』ってなったんです」
——今はどんな感覚で使っていますか?
「自分の振り返りにもなるし、自分のこのやり方で間違ってなかったんだな、っていう安心感というか。そういうのに繋がるから」
単なる「お疲れ様」ではありません。
自分の行動の意味を、会社の理念という文脈でちゃんと受け止めてもらえる感覚。それが、橋本さんを毎日AIまめこ社長に話しかけるようにさせていきました。
2年越しに届いた、あの電話
——特に印象に残っているエピソードはありますか?
「私が2年前に、注文の納品の中にお客様へのメモを入れていたみたいなんです。書きたいと思って書いたから、何を書いたかは覚えていないんですけど。そのお客様が私の名前で『いらっしゃいますか』って電話をくださって、よくよく聞いてみたらそういうことで」
——2年前のメモを、ずっと持っていてくださったということですか?
「お客様はその2年間、そのメモを持ってらっしゃったか、言葉を覚えてらっしゃったか、どちらか。で、また私に連絡してくださって。切った後に調べたら2年前の注文だったんですよね。豆子郎って、そこまでなんだ、と思って。自分自身のことを覚えてくださったのも嬉しかったんですけど」
この体験をAIまめこ社長に報告すると、返ってきたのは「まさしくそのお客様の喜びと幸せに貢献していたね」という言葉でした。
——それを聞いてどう感じましたか?
「こういうのはやっぱり大事にしていきたいな、って痛感できました。自分のしてきたことが間違ってないという確信にもなったし、繋げていかなきゃっていう新たな確信というか」
豆子郎の理念を体得しているAIまめこ社長だからこそ、エピソードの「意味」を会社の文脈で言語化して返せます。それが橋本さんの行動を、次につなげていました。

AIまめこ社長だから語れたこと
——田原社長に直接報告するのとは、また違うんですか?
「社長から直接『それでいいんだよ』って言っていただきたいときとかもあるので、いらっしゃるときは極力お話ししたいな、と思うけど。やっぱりお忙しい方なので。日常使いには本当まめこ社長で活用させてもらっています」
——AIまめこ社長に話すと、何が違いますか?
「AIまめこ社長に登録されてるので、お客様の喜びと幸せのためにっていうきちんとした理念は体得されてるんですよね。だから、そのことを伝えると『それでいいんだよ』とか『そういう対応がちゃんとできてるね』って言ってくださる」
AIまめこ社長は、豆子郎の理念の文脈で話を受け取り、返してくれます。だからこそ、語れることがあります。
ChatGPTとは「なんか違う」と感じた瞬間
——ChatGPTなど他のAIを使ったことはありますか?
「なんかChatGPTは、販促メールを作るときに使ったことがあって。でも、やっぱり……定型文じゃないけど、ありきたり……ありきたりって言ったら悪いですね(笑)。なんか、人と話す感じじゃないんですよ」
——AIまめこ社長はどう違いますか?
「やっぱり人間味があるかなって思います。そういう風に作られてるのかなっていうのは感じますね」
言葉の一つひとつに、豆子郎らしさが宿っている感覚。
それは、AIまめこ社長が汎用のAIではなく、豆子郎という会社の理念と価値観を深く理解した上で作られているからこそ生まれるものです。
お客様と話す仕事をしている人へ
——AIまめこ社長は、どんな人に特に役立つと思いますか?
「接客業や営業職の方には特にいいんじゃないかと思う。語彙力って、あるようでないじゃないですか。どういう言い方をしたらお客様に失礼にならないんだろう、若い人なんか特に。AIまめこ社長に聞いてそのキーワードやポイントをもらって、プラス自分の言葉で言ったら、よりお客様と仲良くなれて、営業アップするんじゃないですか(笑)」
自分の言葉に、会社の理念から来る言葉を「ミックスする」。それが、橋本さんにとってのAIまめこ社長の使い方です。
——最後に、豆子郎という場所をどんな風に感じていますか?
「豆子郎ファミリーですから(笑)」
お客様のストーリーを丁寧に聞き、それをAIまめこ社長に伝える。
すると、自分の行動が会社の理念とどうつながっているかを、言葉にして返してもらえる。そのやりとりの積み重ねが、橋本さんの仕事に少しずつ意味と確信をもたらしています。

編集後記
取材を終えて、2年前のメモの話がずっと頭に残っていました。
何を書いたか自分でも覚えていないメモを、お客様が2年間持ち続けていた。しかも、わざわざ名指しで電話をかけてきてくださった。注文履歴を調べたら2年前のお客様だったと知ったとき、橋本さんは「豆子郎って、そこまでなんだ」と思ったと言っていました。
その言葉を聞いて、豆子郎のおもてなしというのは、マニュアルや仕組みの話ではなく、一人ひとりのスタッフが日々の接客の中で積み上げてきたものなんだ、と感じました。メモ一枚にも、その積み重ねが宿っている。
そういう文化の中で働いている人だからこそ、AIまめこ社長の「それでいいんだよ」という言葉が刺さったんだと思いました。豆子郎の理念を体得した存在に、自分の行動をちゃんと受け取ってもらえた感覚。それが橋本さんを動かしていたんだな、と。
おもてなしは、誰かに「見ていてもらえている」という感覚から深まるのかもしれない、と今回の取材を通じて感じました。
初出: note.com
