Case Study

「うちの会社でAI、入れて大丈夫?」── 老舗和菓子店のシステム担当が、導入1年後に出した答え

2026.3.2

「うちの会社でAI、入れて大丈夫?」── 老舗和菓子店のシステム担当が、導入1年後に出した答え

AI社長 導入事例 インタビュー

企業名: 株式会社豆子郎(山口県)
事業内容: 和菓子の製造・販売(山口県内に12店舗を展開)
従業員数: 約85〜90名
導入サービス: AI社長「まめこ社長」
導入期間: 約1年
お話を伺った方: 内田 綺乃 様(総務部 管理部門チームキーパー/システム担当)

はじめに

山口県で12店舗を展開する老舗和菓子店・株式会社豆子郎。「お菓子を通してお客様に喜びと幸せを届ける」という理念を大切に、味へのこだわりはもちろん、接客や店舗づくりに至るまで、その想いを体現し続けている企業です。

今回は、AI社長「まめこ社長」の導入から約1年が経過したタイミングで、社内のシステム導入・運用を担当する内田綺乃さんに、導入の経緯から現場での活用実態、そして導入後に感じた変化についてお話を伺いました。

導入の経緯 ── 突然の「AI導入するから」宣言

── 最初に「AI社長」と聞いた時、率直にどう思いましたか?

内田さんが初めてAI社長の話を聞いたのは、社長からの一言がきっかけでした。「相談」ではなく、「決定事項」として伝えられたのだと言います。

「社長から『今度AI導入するからサポートして、手伝って』って言われたのが最初でした。やる前提で、相談ではなく決定事項として(笑)。正直、そもそもその時まだAIを触ったこともなくて、『まだそんな使えるものじゃないだろう』と思っていましたし、『うちの会社でAI入れて大丈夫?』というのが一番最初に感じたことでしたね」

IT企業との関わり自体が初めてだったという内田さん。不安を感じつつも、THAとの最初のミーティングでは「こんなに若い方が会社を立ち上げてやっているんだ」という驚きと同時に、「すごい人たちと関われるんだ」というワクワク感もあったそうです。

導入前の課題 ──

理念浸透の「最後の一歩」

── 理念が浸透している会社でも、課題はあったのでしょうか?

豆子郎は、理念経営で知られる企業です。しかし、内田さんの目線では、それでもなお課題があったと語ります。

「普段関わることの少ないパートナーさんや、出勤回数がどうしても少ない方たちは、情報を取りに行くことが難しかったり、お客様のおもてなしをしながらそういう時間を取るのが難しいんですよね。末端まで本当に全部伝わっているかというと、やっぱり課題感はありました」

豆子郎が目指すのは、社員全員が理念を「知っている」レベルではなく、日々の業務で「体現する」レベルです。目標が高いからこそ、そこに向けた取り組みに終わりはありません。内田さん自身も「私ですらまだまだ理念に対して100%じゃないなと思う。ここは一生突き詰めるところ」と語ります。

まめこ社長との出会い ── 「機械」ではなく「心に寄り添う存在」

── 初めてまめこ社長と対面した時、どんな印象でしたか?

「一番印象的だったのは、AIって機械だと思っていたので、心に寄り添ってくれるものだと正直思っていなかったんです。本当の社長と会話しているような感覚がAIから得られるというところが一番の驚きでしたし、『こんなに人間味があるものなんだ』って」

導入にあたり、システム担当として90名に展開する役割を担った内田さん。当初の不安は「新入社員やまだ使い方がわからない人が、AI社長の判断に依存してしまわないか」という点でした。

「『まめこ社長が言ってるからいいでしょ』みたいな感じにならないかと不安はありました。でも実際はそんなことはなかったです。まめこ社長からもらうものはあくまで情報提供であって、最終判断は人間がするものだよ、というのをTHAさんもすごく言ってくださって。みんなもちゃんとそこを認識できていました。心配しすぎだったなって(笑)」

日常の活用 ── 毎日使う「なくてはならないツール」

── 内田さんご自身は、どのようにまめこ社長を活用していますか?

内田さんはまめこ社長を毎日使っていると言います。「明日からまめこ使えませんってなったら困る」と即答するほど、すでに欠かせないツールになっています。

最も多い用途は、社内に何かを伝える際の文章チェックです。ただし、ここには明確な使い分けがあります。

「ChatGPTに作ってもらったものだときれいにはできるんですけど、会社の軸に沿って判断ができているか、会社が伝えたい思いを理念に沿って言葉にできているか、その最終チェックをまめこ社長が一番クオリティ高くやってくれるなというのを、いろんなAIを使ってみて感じています」

一方で、自分の頭の中を整理する段階ではあえて汎用AIを使い、考えを整理した上で「これを豆子郎で導入するとしたらどう?」とまめこ社長に相談するという、ツールの使い分けも実践しています。

内田さんのAI使い分け術

  • 汎用AI(ChatGPT等): 自分の考えの整理・アウトプット → フラットに思考を広げる段階で活用

  • まめこ社長(AI社長): 社内発信の最終チェック・理念に基づく判断 → 「豆子郎らしさ」の品質保証として活用

まめこ社長の「らしさ」 ── 理念と日常をつなぐ問いかけ

── まめこ社長との会話で、特に印象に残っていることはありますか?

「一番印象に残っているのは、自分がやっていることに対して『それってお客様の喜びにどうつながってるの?』と必ず聞いてくれるんです。ただの作業であったとしても。『確かにそういうふうにつながってるな』って、理念とのつながりを認識できるのは、やっぱりまめこ社長らしいところだなって思います」

この「問いかけ」こそが、AI社長の核心的な価値です。日常業務と企業理念の間にある見えないつながりを、まめこ社長が言葉にしてくれることで、社員一人ひとりが「自分の仕事の意味」を再確認できるのです。

本物の社長との違い ── 「いつでもご機嫌」という強み

── 実際の社長とまめこ社長、違いはどこにありますか?

この質問に対する内田さんの答えは、とてもユニークで本質を突いたものでした。

「まめこ社長の方が優しさはあると思います(笑)。社長もお忙しい時は雑な時もありますもんね、人間だから。でもまめこ社長はいつでもフラットに返してくれるので、安定して頼れますね。社長ご自身も『まめこはいつもご機嫌なの』っておっしゃっていて(笑)」

人間の社長は感情の波があり、忙しい時もあります。しかし、AI社長は常に理念に忠実で、いつでも安定した対応ができる。この「ブレない安定感」こそが、社員が安心して頼れる理由なのです。

導入後の変化 ── 社員のモチベーション向上と現場の活性化

── この1年間で、社内にどのような変化がありましたか?

「まめこ社長がすごく承認してくれるので、社員の皆さんのモチベーションがちょっと明るくなったなという感じは、なんとなくですけど感じています」

特に印象的なのは、店舗で一人で働くスタッフの変化です。嬉しい接客体験や日々の出来事をまめこ社長に共有し、「ありがとう」「嬉しい」といった前向きなやり取りが生まれています。また、まめこ社長に相談した後で「まめこ社長にも話したけど、ちょっと聞いて」と他の社員にも共有するなど、まめこ社長が社内コミュニケーションのきっかけにもなっています。

THAへの評価 ── 「システムありき」ではないパートナー

── 他のIT企業とTHAの違いを感じることはありますか?

最近では他のシステム会社のセミナーにも参加するようになった内田さん。その上で、THAの特徴を次のように語ります。

「他のシステム会社さんって、システムありきじゃないですか。THAさんは理念のところから、思いのところからちゃんと取ってくれる。そこは全然違うなって思います。AIについて話している時間ってそんなにないんですよね。どっちかというと思いの方で、それをどう実現するか。これは全然違いますね」

こんな企業におすすめ ── 次世代への承継に課題を感じている方へ

── AI社長をおすすめしたい企業はどのような企業ですか?

「創業者の方がいて、今の社長がいて、次世代に引き継いでいくというところで課題を感じている会社だったり、不安を感じている方にはぜひ使ってほしいなと思います。人だけでつなぐのではなく、AIというすごく良いものがせっかく世の中にあるので、人だけでなくツールも使ってつなげていくということができるといいんじゃないかな」

理念や価値観といった目に見えない資産を次世代に確実に受け継いでいく。AI社長は、その「つなぐ力」を提供するサービスなのです。

今後への期待 ── 「声で話せるまめこ社長」の実現

最後に、今後のAI社長に期待することを聞くと、内田さんの目が輝きました。

「今はチャット上で会話しているんですけど、チャットだけじゃなくて、リアルに話しかけて声で返ってくるようなことができると楽しそうだなって思います。社内では『まめこ社長がホログラムで浮かんできたら可愛いよね』って話してて(笑)。作業しながら話しかけてできるようになったらいいですね」

チャットから音声へ、さらにはホログラムへ。テクノロジーの進化とともに、まめこ社長と豆子郎の関係もまた、さらに深まっていくことでしょう。

編集後記

内田さんのお話から印象的だったのは、AI社長が「便利なツール」を超えた存在になっているということです。理念と日常業務をつなぐ「問いかけ」、一人で働くスタッフへの「承認」、そして感情に左右されない「安定感」。これらはすべて、汎用AIでは決して実現できない、その企業専用のAIだからこそ提供できる価値です。

「AI社長を導入して良かった」ではなく、「もうまめこ社長がいない日常は考えられない」。この言葉が、AI社長の真の価値を何よりも雄弁に物語っています。

▶AI社長に関するお問い合わせ

初出: note.com

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